BNR34 162号車 8

2024/05/20

BNR34 162号車は、

IMG_7348ボディの塗装が完了したので、パーツを組み付けていきます。

IMG_6089ボディ下回りも全面処理を終えてから、

IMG_7504機関類の組み付けも完了、通常の車両の場合このまま一気に組み付けを完了させていきますが、

IMG_6072ロールバーが装着されており、

IMG_6083当て版とボディの間で錆も発生していましたので、

IMG_7521当て板はパウダーコートして装着します。

IMG_7522まずは取り付けボルトと当て板の間にシール材を塗ってから組み付け、

IMG_7523当て板とボディの隙間、ボルトの隙間もシーリング。

IMG_7525さらに2液製ウレタンコートで密閉してから、

IMG_7526ボディ同色塗装にて仕上げ。内装を組み付けてからでないとロールバーを取り付け出来なかった為、今回はこのように分割した作業となりました。

乾燥後さらに組み付けを進めます。

BNR32 165号車 事故修理 2

2024/05/19

BNR32 165号車 事故修理ですが、修正を始めます、

IMG_7401事故時の力の入力方向の逆側へ引き出していきます、

IMG_7405右フレームが適正位置に来ましたので、ジグに固定します。

IMG_7406同じくストラットタワーも適正位置になったので固定します。

IMG_7487全ての位置が出ましたので、これで土台の修正は完成です。

IMG_7301修正前と比較すると如何にフレームが歪んでいたかがよくわかります。

IMG_7501右側は変形が少なくこのまま板金で仕上げることが出来そうですが、左側は変形量が大きく板金での修正には時間を必要とするのと、既に生産廃止品ですので、現状では数に限りがありますが、

IMG_7502ストラットタワーを新品に交換します。

IMG_7507細かな修正はまだ必要ですが、大まかな骨格の修正は完了です。

*BCNR33、BNR34のストラットタワーとBNR32は形状が異なりますので、錆、腐食による交換はあまりありませんが、このように事故による損傷で必要になる事は十分に考えられます。

既にBNR32用も3Dスキャンは完了していますので、今後生産したいと思います。

BNR32 161号車 11

2024/05/09

BNR32 161号車は、

IMG_7333スペアタイヤハウスにも錆が広がっていましたので、処置します。

定番のリアスポイラー取り付け部からの水漏れかとも思いましたが、どうやら違うようで・・。

ボディ全塗装時にはリアスポイラーのゴムパッキンは新品に交換しますのでそこは問題無いのですが、別の場所から水が進入しているなら確認が必要です。

IMG_7350錆を取りながらトランク内を確認していると、ん?

IMG_7351水が進入している形跡が、

11どうやらここから水が入っているようです、この裏側の、

IMG_7355タイヤハウス内のパネル接合部のシールが割れてそこから水が入ってきているようです。

やはりシール材は経年劣化でボディパネルの”しなり”に追従できなくなってひび割れ、そこから水が進入し錆を発生させています、この車両は下回りの防錆処理も施工しますので、シーリングもやり直します。

BNR32 165号車 事故修理

2024/05/06

BNR32 165号車は、事故による損傷の修理をご依頼いただきました、

IMG_7209まずは現状です、

IMG_7210それなりのダメージです。

IMG_7299分解完了です、そうするとダメージの全体像といいますか、力の入力方向や歪みがよくわかります、

IMG_7301両フレームとも右側へ、そして左フレームは上に右フレームは下にと捻じれが発生しています。

IMG_7309修正の為にBNR32専用ジグに車両を載せます。

IMG_7305前後、左右方向は当然として、上下方向のずれも同時に確認出来ます。ジグとフレームが離れているのが分かると思います、

IMG_7310この隙間分フレームが上に持ち上がっています、

 

BNR34 164号車 ストラットタワー交換

2024/05/03

BNR34 164号車は、定番のストラットタワー交換と下回りの防錆処理をご用命頂きました。

IMG_6602まずは分解して

IMG_6606現状の確認です。

IMG_6608このくらい下からの錆で盛り上がってきていれば、

IMG_6611内部の錆はある程度進行しています。

IMG_6643

上面パネルの部分切除修理の簡易修理ではなくストラットタワー交換を行います。費用的には簡易修理より当然かかりますが、簡易修理はその名の通り簡易修理です、下のパネルの錆をどんなに完璧に除去して下処理したとしても上面パネルが部分切開の場合、溶接にて接合する為その個所がどうしても錆の再発の可能性が高くなります。

ストラットタワーアッセンで交換の場合は接合方法は新車製造時と同じ手法のスポット溶接で行いますので溶接熱による影響を最小限に抑えることが出来ます。理想的にはスポット溶接後、電着塗装に沈めればさらに防錆効果は高く出来ます。

IMG_6649BNR34専用ジグに固定して新しいストラットタワーの位置決めをします、

IMG_6651このジグに車両が固定できると言う時点でこの車体の寸法はメーカー公表値と同じであることが証明できます。

IMG_6673ストラットタワーと同じく弊社オリジナルのカウルトップブレースも使用してストラットタワー交換は完了です。

IMG_7293BNR34用とBCNR33用を製作し販売しております。ストラットタワーもそうですが、3Dスキャナーで計測し行っていますので形状は同じですが、外装パネルと違い骨格パネルは強度が重要になります。形だけ似ているだけでは自動車として走らせるのに不安があります。

IMG_2769弊社で製造している骨格パネルパーツは純正パネルの形状測定と、その素材の強度測定も行っており、

ガレージヨシダ様向け試験結果_page-0001その試験の結果から、

image3最低でも純正同等、可能なら純正よりも強度のある素材を選定しています。

例えばより柔らかい(変形させやすい)素材を使用すれば、製造に必要な金型を小さく出来たり、使用するプレス機を能力の低くできたりとコストを抑えて作ることも出来ますが、コストよりもまずは性能を優先したいと思います。

IMG_6682ストラットタワーの交換作業が終わったので次は下回りの作業に入りますが、この車体、

IMG_6684シャーシブラックより厚みと粘度のあるアンダーコート剤を散布されており、

IMG_6686まずはこれらを取り除く必要があります、

IMG_6709

なぜならこれらの散布物は錆びる前に施工されていることはほぼ無く、基本的に錆がでてきてから、その錆の上に施工される為、この下に錆があることになります。

IMG_6800その為それらを剥がしていくと、

IMG_6802下から錆が出てきます、

IMG_6797場所によっては、

IMG_6798穴が空いたりしていますので、

IMG_6799部分的に切除して修理します。

IMG_6807錆を除去して地肌の露出した箇所は

IMG_6810溶剤にて処理します。もちろんここでも電着塗装に沈めた方がベストではありますが、総剥離になると大幅にコストがかかります。

IMG_6815溶剤処理の後はシーリングと2液製ウレタンコートそして、

IMG_6828ボディ同色塗装を行います。

IMG_6921エンジンルームも全面下地塗装から

IMG_6924ボディ同色塗装を行い、

IMG_6928完成です。

IMG_6929シール材も機械が施工した不完全な密閉ではなく手作業にて隙間を埋め、塗装も純正のように薄くかけるだけではなくボディ外装と同じ工程でクリアコートし美観と耐久性を確保します。

 

BNR34 162号車 7

2024/04/26

BNR34 162号車 は、乾燥期間も終え本塗装を行います。

IMG_7148パーツ類の塗装が完了し、

IMG_7162ボディ本体も完了です。

BNR32 161号車 10

2024/04/24

BNR32 161号車は右側のジャッキアップポイントの修理を行います、

IMG_6908左と同じく外側からはそこまで大きな損傷は見られないのですが、僅かな変形とシールの劣化により水分の侵入から腐食がはじまったと思われます。

IMG_6912フロアを一部カットするとさらに腐食、穴が出てきました。

IMG_6917それら腐食したパネルを取り外します、

IMG_6945錆を取り除き、防錆コーティングを行って、

IMG_7141復元します。

 

IMG_7135右のリアフェンダーインナーのアーチ部分も再建しましたので、ボディの錆び修理はもうすぐ終わりそうです。

 

BNR34 事故再修理

2024/04/24

BNR34の事故歴有り車両の再修理を行いました。

IMG_6489まずは分解して計測です。

事故内容はこの後説明しますが、ボディの修理と言うと業務的に板金塗装のイメージですが、外装の板金修理以上のダメージがある場合や、そのダメージがあるかどうかの確認の為には足回りの分解や、エンジンの脱着が必要になりますので、分解整備の技術も必要になります。またそのような作業を行う為には陸運支局からの認証を得る必要があります。

IMG_6666まずは現状の骨格の状況を確認します。再修理と言う通り以前に修理されており、いわゆる修復歴有り車両になります。コアサポートは交換されていました。

IMG_6654計測していくと、左メインフレームの先端で右側に6ミリ、後ろに4ミリ、上下方向に3ミリのズレがあります。もちろん組立公差もありますので、事故がない車両でも全て0になることはありません、1ミリ~2ミリ、場所によっては3ミリ程度は差が出ます。

IMG_6767さらに計測を進めていくと右メインフレームがエンジンメンバー取り付け部より左側と同じく右に曲がっています。

IMG_6717車両を確認してみると、フレームが折れたままです。

1この箇所ですね、

 

IMG_6725修正の為にジグ式フレーム修正機に車体を乗せます。BNR34のジグになりますので、寸法が異なる部分は固定することが出来ません、

IMG_6720見えにくいですが、フレームが曲がっている為、フレームの穴と下のジグの穴が一致しません、

IMG_6719本来なら入るはずのボルトがジグに接触して固定することが出来ません。

IMG_6714異常がない左側はすんなりとボルトが入ります。

IMG_6728修正作業に入ります。前方向と右方向へひっぱります。

IMG_6762修正が完了しました、フレームの折れ曲がりも直りました。

IMG_6766新しいコアサポートと右インパネを交換して完了です。

IMG_6769修理後再計測して基準値内になったことを確認します。

IMG_6996そして塗装、

IMG_7001修理完了です。

今回の修理ですが、以前から何度もブログにて書いておりますが前の修理が不完全であったかどうかは、現段階では判断できません。もちろんフレームの変形に気づいていなかった可能性や、知ってはいても修正出来る修正機や技術が無かったので、コアサポートを帳尻合わせで取付て、なんとか外装をつく状態にしていた可能性もありますが、

オーナー様の予算や意向でそのような修理になったかもしれません、「予算は少ないけど何とかもう一度走れるようにして欲しい」と以前のオーナー様が修理工場にお願いしてそれを工場側もくみ取ってこのような修理をしていると言う事も考えられるわけです。

今回以前の修理部分ももう一度キッチリと修理したいと言う現オーナー様の依頼で再修理する事になった次第です。

 

 

 

 

BNR32 161号車 9

2024/04/17

BNR32 161号車はR32定番のジャッキアップポイントの修理フロント側を始めます、

IMG_6273外から見た感じでは少し付き上がってる程度ですが、製造から数十年も経過している車両ではシール材が硬化しており、ひび割れたりしてそこから水が進入します。

家の外壁などでも10年~15年くらいでシール材の再施工など行っているのではないでしょうか、何十年も使用する家では一般的な補修作業の一つだと思います。

しかし車は10年程度の使用期間が一般的ですので、シール材の劣化やそこから起こる水の侵入などあまり注目されいないように思います。

今回のBNR32のように突き上げ自体は軽症でもシール材の劣化による水の侵入は内部で錆を発生させてしまいます。

古い車の錆には多くの方が敏感になっていると思いますが、その原因にも興味を持てば何故錆びるのかが分かりますし、そうすれば対策も出来ます。

ではこのBNR32の場合は、

IMG_6271

室内側にはこのように穴が空いていました、

IMG_6272この部分はパネルが重なっている個所でシール材がひび割れると浸透圧で水が進入してきます。

imageパネル自体の変形はわずかですが、その変形によりシール材がひび割れています、シール材も新しい内は柔軟性がありある程度の変形に追従できますが、経年劣化で硬化すると追従できないどころか、動きの少ない箇所でもひび割れます。

IMG_6834まずはフロアとサイドステップ内側を切開します、

IMG_6874腐食していたパネルを一枚づつ再生します、

IMG_6907復元完了です。次は反対側へ・・・。

 

香港からの一時帰国

2024/04/12
今回作業させて頂くGT-Rはいつもと少し事情が異なります。
この車両は何年も前に香港に輸出されサーキット専用車として使用されていましたが、昨年この車両を再び公道で走れる様にそして各部をリフレッシュする為にレストア依頼を受けました。
近年GT-Rが海外に輸出される事を車がなくなってしまうかの様に悲観的に伝えられている事を目にしますが、私はそうは思いません。
そこに国境と言う見えない線があるだけで、日本の各地で乗られている事と大きな違いはないと思います。
その為この依頼を受けた後、国内同様、現地に伺い車両の状態とオーナーさんの思いを聞きてきました。
IMG_6855香港でオーナー様とそしてこのレストアプログラムを当社と共に進めてくれているBBLと私で現車両を確認しながら打ち合わせしています。
IMG_0853レストアが完了した時には、もちろん納車に行きますので、また香港に行くのが今から楽しみです。
IMG_1450
画像は香港での打ち合わせ時のものです、そして、
IMG_6862香港から船で日本に車両が”一時帰国”しました。
作業完了後は納車の為にまた香港に行きますが、それが今から楽しみです。
でもその前に車両を少し分解したところでその確認とそれを踏まえて再度打ち合わせの為にオーナー様が香港から日本に来られます。