Built by legends 車両製作 4

2024/10/08

Built by legends 車両では、ほぼすべての部品に対して何かしらの手を加えています、新品が入手できる物は新品ですが、そのまま取り付けるのではなくデザインの為であったり性能を上げる為に加工や塗装を行います。

すでに生産廃止の部品に関しても点検整備、分解整備とアップデートを行います。

IMG_9435ワイパーモーターですが、完全分解してパーツごとに加工、処理します。

IMG_9452足回りのパーツだけではなくこのあたりの部品も旧塗装と錆を総剥離して

IMG_9453パウダーコートします。

IMG_9456マインズチタンマフラーはセラコートで美観と断熱性能を持たせます。

BNR32 170号車 2

2024/10/02

BNR32 170号車ですが、フレームが曲がっていましたがどの程度ずれているのか、ジグに載せることに、

IMG_9309右フレームは、

IMG_E9363このくらい折れています、

IMG_9256左フレームも折れています。

IMG_9305BNR32専用ジグに載せると、

002左右よりも上下方向が大きくずれていました。フロント側が下がっているのがわかります。本来この矢印の部分の穴が一致してピンが入るのですが、約8ミリくらいフレームが下がっていて左右も少し振れていますね、

画像1第一メンバーのジグも本来この穴に入るはずなのですが、フレームが後ろに下がっていて入りません、高さも合いません。

今回一番厄介なのは、フレームがこの状態なのに外装がとりあえず取り付け出来ている事です、つまり土台、基礎部分は曲がっているのに上物だけ合うように修理されているという事です。

ですのでこれから土台、基礎部分を修正しますが、修正すると上物がずれてしまう可能性が非常に高くなります。

IMG_9354安心して走行するにはまずは土台、基礎なので修正を行います。

IMG_9366修正完了です。位置が合いピンが入ります。

IMG_9353第一メンバーも適正位置に、

IMG_E9363折れていたメインフレームも、

IMG_9379

修正出来ました、

IMG_9380左フレームも修正完了です。

これから上物の修正に入ります。

過去の修理でコアサポート、インパネ、フードリッジが交換されていましたがそれらの部品の多くは現在入手出来ません、再利用で修正するかドナーから部品取りしてくるか、造るか、のどれかになります。

メインフレームも本来であれば、この修正後ジグ上で新品に交換するのが一番ですが、生産廃止なので修正再利用になります。

ストラットタワーに続き色々なパネルパーツの再生産を準備していますが、それらが完成すれば基本的にどのような事故からでも

復活可能なのですが・・・。

再生産の道のりは険しいです。

Built by legends 車両製作 3

2024/10/01

パウダーコートはアームやデフだけでなく、サスメンバーなど大きなパーツにも行います。

IMG_9332エンジンメンバーです、

IMG_9335塗装済みのエンジンルームには綺麗になったメンバーが似合います。

IMG_9339リアメンバーもパウダーコートが完了したので、

IMG_9342ニスモブッシュを圧入。

IMG_9320リアナックルは

IMG_9301ウェットブラストで仕上げてから、

IMG_9345ブッシュやボールジョイントを圧入します。

IMG_9326同様にフロントナックルも、

IMG_9334綺麗にしてから、

IMG_9346新品のベアリングとハブを圧入、

IMG_9341各ベアリングにはそれぞれグリスシールがありますので、こちらも新品に。

Built by legends 車両製作 2

2024/09/22

Built by legends 車両製作では、通常のシャーシリフレッシュに追加で駆動系のリフレッシュも行っております、

IMG_9240リアデフのOHですが、ケース

やサイドフランジなどパウダーコートを行います。

IMG_9244ピニオン、リングギアは
WPC加工します。

IMG_9252ベアリングやシールを新品に交換し各クリアランスを調整し組み上げます。

ただのOHではなく、性能も見た目も耐久性も!

BNR32 170号車

2024/09/21

BNR32 170号車は、全塗装と以前の事故の再修理でご依頼いただきました。

IMG_9198塗装はクリア層が劣化でダメになっています、

IMG_9254塗装より先に以前の事故の再修理を行いますので、まずはエンジンを降ろします。

IMG_9255見ただけでフレームが曲がっているのが分かります、

1右メインフレームです。

IMG_9256リフトアップした際に右フレームの歪みは分かっていたのですが、左側は見えにくくエンジン搭載時は確認出来ませんでしたが、エンジンを降ろしてみると左側も歪んでいます。

2より正確なフレームの状況を確認するためにこれからボディの三次元計測に入ります。

Built by legends 車両製作

2024/09/18

今年もR’sミーティングが近づいてきました、展示車両は昨年に続きBuiltbylegends(以下 BBL)車両になります。

昨年はR34の完成車2台を展示致しましたが、その2台は現在アメリカにあり、モントレーカーウィークに展示後、次は11月開催のSEMAショーに展示予定です。

今年のR’sミーティングはBBL Mine’s R33の完成車を展示予定で現在製作を続けていますが、

IMG_5968その車両はボディだけでなく、足回りやその他細かなステーなど約150点に及ぶパーツをパウダーコートして仕上げています、それ以外にも、

IMG_9106エンジン本体はMine’s様にて製作していますが、このようなエンジン周辺パーツの仕上げは当社にて作業させて頂いております。

IMG_9111アルミパーツはウェットブラストで

IMG_9123鉄系素材はパウダーコートを行います、それ以外にも

IMG_9107遮熱板には、

IMG_9110セラコートを行います、

IMG_9119塗装後、150度で焼き上げます。

IMG_9120この塗料はセラコートのピストンコートという物で、その名の通りピストンに塗装する物で、断熱、熱反射に優れています。

IMG_9120また断熱性能と相反する放熱性能に優れた製品もあり、そちらは、

IMG_4095インタークーラーやコンデンサーといった放熱性能が求められる箇所に施工します。

セラコート導入に当たり米国にて講習を受け本国認証店になっておりますが、その性能は奥が深く現在も試行錯誤中です。

IMG_5655R’sミーティングまで、のこり一か月と少しですので、完成に向けて頑張ります。

BNR34 169号車 1

2024/09/17

BNR34 169号車は、

IMG_8225全ての分解が終わったので、まずは洗浄から、

IMG_8228長年の汚れをおそして行きます。

IMG_8346洗浄後、ストラットタワーのチェック、

IMG_8353シールの隙間から錆が見えています、

IMG_8369試しに開けてみると内部では結構錆が進んでいます。

IMG_8379取り外してオリジナルのストラットタワーキットに交換します。

BNR34 169号車

2024/09/06

BNR34 169号車 Vスペック2ニュル作業開始です。

IMG_7921まずは分解から

シャーシリフレッシュとパウダーコート

2024/08/28

「シャーシリフレッシュ」と呼んでいますが、ブッシュやベアリングが主な交換部品ですので、正しくはサスペンションリフレッシュなのでは?と思わなくもないのですが、シャーシリフレッシュの方が通称として通じやすいのでそのまま言っております。

 

この作業とよく同時に施工依頼頂くのがパウダーコートです。

シャーシブラック塗装でもいいのですが、溶剤や熱、飛び石など過酷な環境下にある足回りには、溶剤(シンナー等)を使用しないことで耐溶剤特性が高く、また塗膜に柔軟性がある為飛び石等にも強く、約200度の高温で焼き付けすることで耐熱性も高いパウダーコートがオススメです。

IMG_5958サスペンションアーム以外に燃料タンクの固定バンドやけん引フック、前後メンバーなどまでパウダーコートを施工した状態です。(画像はBCNR33です。)

基本的には一点づつから施工可能です、BBLコンプリートでは、

IMG_5964合計150点ものパーツをパウダーコートしています。

 

次にシャーシリフレッシュですが、一例をご紹介します。

ゴム製品のブッシュはもちろん交換ですが各ベアリングも摩耗しています、

IMG_9718サードリンクの整備書では非分解のキングピンですが、

IMG_9720可動部にはグリスが入っておりベアリングになっています、非分解=メンテナンス不要・・・何年程度の使用期間を想定してのことでしょうか、10年10万キロ程度ではシビアコンディションではない限りトラブルはないのかと思いますが、町乗りでも20年、30年も経過すればまずグリスがダメになっているのではと思います。

IMG_9729ベアリングを抜き取り、旧塗装と錆はブラストで剥がして、

IMG_9732パウダーを電気の力で吸着させて約200度の高温で焼き付けます。

IMG_9735そこに各ブッシュやベアリングを組み付けます。

IMG_5971圧入完了です。

IMG_5967

まだここに駆動系もリフレッシュが必要になります、デフ、ドライブシャフト、プロペラシャフト等・・。

フルレストアと言葉にするのは簡単ですが、途方もない点数の作業が必要になりますね、

今回はシャーシリフレッシュとパウダーコートに付いてご紹介させて頂きました。

 

BNR32 161号車 23

2024/08/28

BNR32 161号車は、エンジンもリフレッシュ後搭載完了し、エア抜き中です。

IMG_8980この後は外装を組み立てて完成となります。