BCNR33 168号車 2
2024/06/27BCNR33 168号車は、アンダーコート剥がしを続けながら、以前に補修されている部分の確認と処理をします、
リアフェンダーのホイルアーチ部ですが、純正より厚みがりスポット溶接痕も見えないのでパテ等で補修されているとはわかっていましたが、
通常リアフェンダーは内部にインナーフェンダーがあり断面では上記画像のようになっています、重なる部分がフェンダーの耳と言われてる部分です。
重なっているがゆえに水分が溜まり錆が発生しやすいです。
今回の車両の場合は、
今回は他の部分の補修と合わせてリアフェンダーを両側交換することにしたので、このようにリアフェンダーを外すために作業を行っています。
以前から何度も言っておりますが、以前の修理方法の良否は作業結果だけでは判断できません、その時のオーナー様のご予算や修理期間、作業される店舗、職人さんの得手不得手など様々な要因が絡んでします。
錆や腐食箇所をパテやシール材で補修してある場合は手抜き作業のイメージを持たれている方がおられますが、出来る限り熱を加えたくないと溶接を避けた修理方法であるかも知れませんし、費用を抑えるために作業時間の短縮できる修理方法を取ったのかもしれません。
今回当店ではこの車両の腐食による欠損箇所は新品パネルが入手可能なところは交換し、出ない部分は鋼板から叩いて曲げて成型して復元しますが、それには相当の時間が必要になり結果として大きな費用がかかります。
ちなみにBCNR33の場合、リアフェンダー左右以外の必要となるボディパネルは全て生産廃止で入手出来ませんでしたので、かなりの点数のパネルを製作することになります。
ある程度の部分は3D計測出来ていますので、ストラットタワーのように金型から製作することも可能ですが、製作費用がとてつもないので、ある程度数量が必要になる部分からしか出来ません。