BNR32 161号車 4
2024/03/04BNR32 161号車は、
リアフェンダーの下のサイドステップの修復を行います、まずはリアフェンダーを外したところです。
最後にもう一枚切り外しました、外板から4枚のパネルを外してようやく、この箇所のすべての錆、腐食が確認できました。
腐食箇所を大きめに切開し、
後はリアフェンダーですがリアフェンダーを取り付ける前にホイルアーチ部分や、その他にもまだまだ再生しないといけない部分があります。
今回のように錆、腐食発生個所の最深部までパネルをばらして復旧する場合、かなり大掛かりで時間を要す修理となる為、費用も膨らみます、しかしこれでもまだ部分修理です、理想はストラットタワーのように、金型からプレスでパネルを作り切断しないで交換する方がいいです、さらに費用は跳ね上がりますが・・・。
錆、腐食修理の費用について多くのお問い合わせをいただいておりますが、「どこまでするのか?」で内容も費用も大きく異なります、今回の作業のように何枚ものパネルを切り取り再生していく場合と、
この状態からリアフェンダーの錆、腐食部分のみ修理して終了することも可能です。要は一枚目のパネルのみ修理するという方法です。その場合内部の錆はもちろん残ったままになりますので、そこからまた錆は広がっていくことになりますが・・。
BNR34 162号車 5
2024/03/04BNR34 162号車 4
2024/02/28BNR34 162号車ですが、
オイルやグリス、さらにシャーシブラックでしょうか、それ以外にも防錆剤を部分的に塗ってありますが、これらの防錆剤の上にシール材や塗装を行っても剥がれやすいですし、それよりも基本的には錆が出てきてから防錆剤を塗られている場合がほとんどです。
つまりそれら防錆剤の下に錆があると言う事になりますので、その錆を取り除く必要があります。
様々なもの散布されていますので、洗浄も洗車のように洗剤で洗うだけでは取り除けません。溶剤や道具を駆使して材料に適した除去方法でそれら散布物を除去します。
錆の除去も先ほどの付着物同様、その範囲や深さ、場所に応じて道具を選定します。
大まかな錆が取り除ければブース内にて錆除去の仕上げ作業に入ります。
錆を取り除いて地肌が露出した箇所にはその範囲と形状により溶剤とプライマーを使い分けて外気を遮断します。
パネルの隙間などはその奥に錆が発生していると思われますが、その錆を取り除くためにパネルを切断するかは錆の程度により判断します。
今回は切断は無しです。
車両を回転させながらそう言ったパネルの隙間に溶剤を流し込みます。重力の問題で車両を回転させないと内部には浸透しませんので、回転させることが重要です。
今回はオーナー様の要望でソリッドブラックです、何か真っ黒もすごい迫力です。
BNR34 162号車 3
2024/02/22BNR34 162号車 2
2024/02/15BNR32 161号車 3
2024/02/15BNR34 162号車 1
2024/02/08BNR32 161号車 2
2024/02/07BNR32 161号車は、ジグ上のセットして作業を進めていきます、
このジグはBNR32専用品ですので、これにすべての箇所が合うと言う事はボディ寸法が正確であると言う事です。
ストラットタワー部が基準より高いです、確認すると左メインフレームに修正機跡があり過去に修復しているようですが、前後、左右方向は修正できていましたが、上下方向の修正が完了していない状態でした、という事はメインフレームに今なお変形している個所があるはずですので調べていきます、
画像では分かりにくいですが、メインフレームに歪があり、また錆で穴が空いています。どうやら以前の修正時にガスか何かで熱してフレームを引き出そうとしたようで焼けている部分の防錆処理があまく錆になっていました。
まずはフレームの再修正です、
下方向にフレームを修正してジグとフレームが密着しました、さらにボルトが入っていますので、これで上下、前後、左右の三次元で位置が適正であるという証明が出来ました。
全てのフレームの位置が問題無いことを確認してようやく錆の修理に入ります。今回は再修正箇所がフロントで錆び修理の主な個所がリア周りになりますが、リアのフレームにもし異常があった場合、それを知らずにリアクォーターを交換してしまうと、変形したフレームに対してリアクォーターパネルを取り付けしてしまう事になります。
その後リアのフレームの異常に気付き修正した場合、状況によってはクォーターパネルを変形させてしまう可能性があります。
ただジグに車両を設置することは、ほぼドンガラまで分解する必要があるので外装だけの修理に比べてはるかに費用は高額になってしまいます。
CERAKOTE
2024/02/02以前より試験的に導入していたCERAKOTE(セラコート)ですが、素晴らしい性能を秘めているようですが、その分シビアな面もあるようで我流で施工していましたが、キッチリと勉強した方が良さそうだなと思い、トレーニングを受けるためにアメリカへ行ってきました、
現地メッドフォードへ到着、夜着なのでこの日はそのままホテルへ、
耐熱、防錆など驚異的な性能を誇りながらこのカラーバリエーションが凄いです。
授業は当然全て英語なので、今回は通訳にBBLメンバーにも来て頂きました。
セラコートは米軍で使用されている、いわゆるミリタリースペックです。
その為こちらでのニーズは銃火器が一般的です、授業の教材も実銃のパーツばかり
膜厚やセラコート特有の性質を教えてもらいながら塗装の練習をさせて頂きました。
RB26のノーマルピストンを持ち込み、授業で塗装させて頂きます、
トップはピストン専用のピストンコート、断熱効果で燃焼効率を上げ、カーボンの堆積も防ぎます、側面は耐熱潤滑セラコートを使用します。
2日間みっちり授業を受けて帰りました。
世界中からセラコートの授業を受けに来られている方々が多く、この日もインドネシア、コロンビア、ニュージーランドの方たちと昼食でした。