BNR32 161号車 5

2024/03/10

BNR32 161号車は、リアフェンダーインナーの再生作業中です、

IMG_6185前側が出来たので、

IMG_5808ホイルアーチ部がかなり錆びていますが、

IMG_5809この部分の錆は基本的に内部より発生していますので、

IMG_5810外より中の方が錆が酷い場合が多いです、前回の書きましたが、このまま錆止めとパテかファイバーなどで表側だけ修理するのも予算を抑えた一つの修理方法になります、ただしその修理方法の場合数年後には内部の錆は更に進行しより酷い状態となって錆が顔を出しますが・・。

IMG_6241フェンダーを外した状態です、アーチのほぼ全周が腐食しています、

IMG_6244錆を取り除けば無くなってしまいそうです、

IMG_6240腐食箇所を切除して作り直します、

IMG_6274再生完了です、

IMG_6275ボディ用鋼板を切り出しまげて再現しました、

IMG_6276これで左リアの板金作業は完了です、あとは塗装してからリアフェンダーの取り付けです。

次は右側へ・・・。

BNR32 161号車 4

2024/03/04

BNR32 161号車は、

IMG_5814リアフェンダーの下のサイドステップの修復を行います、まずはリアフェンダーを外したところです。

IMG_5817サイドステップアウターを外しました、

IMG_5819さらにもう一枚、

IMG_5822最後にもう一枚切り外しました、外板から4枚のパネルを外してようやく、この箇所のすべての錆、腐食が確認できました。

IMG_6127

腐食箇所を大きめに切開し、

IMG_6128鉄板から切り出し作成、

IMG_6129そして取り付け、

IMG_6133もう一枚作成して取り付け、

IMG_6137さらにもう一枚、

IMG_6174もちろんすべてのパネル溶接後に毎回塗装も行います、

IMG_6151次のパネルも

IMG_6153作成し、

IMG_6183取り付け、

IMG_6185後はリアフェンダーですがリアフェンダーを取り付ける前にホイルアーチ部分や、その他にもまだまだ再生しないといけない部分があります。

今回のように錆、腐食発生個所の最深部までパネルをばらして復旧する場合、かなり大掛かりで時間を要す修理となる為、費用も膨らみます、しかしこれでもまだ部分修理です、理想はストラットタワーのように、金型からプレスでパネルを作り切断しないで交換する方がいいです、さらに費用は跳ね上がりますが・・・。

 

錆、腐食修理の費用について多くのお問い合わせをいただいておりますが、「どこまでするのか?」で内容も費用も大きく異なります、今回の作業のように何枚ものパネルを切り取り再生していく場合と、

IMG_5808この状態からリアフェンダーの錆、腐食部分のみ修理して終了することも可能です。要は一枚目のパネルのみ修理するという方法です。その場合内部の錆はもちろん残ったままになりますので、そこからまた錆は広がっていくことになりますが・・。

 

BNR34 162号車 5

2024/03/04

BNR34 162号車ですが、下回りの次はエンジンルームの塗装になります。

IMG_6125まずは下地塗装、

IMG_6142そして本塗装

IMG_6147ソリッドブラックです。

IMG_6148クリア仕上げで乾燥後、ガラスコーティングも施工させて頂きました、下回りにも施工済みです。

エンジンルームや下回りはボディ外装と違い複雑な形状ですので塗り込みタイプのガラスコーティングでは施工できない箇所が多いのでガン吹きタイプで施工しました。またコーティングの特性も光沢などの美観性能より、防汚性能に特化したタイプを使用しています。

IMG_6162外装の塗装の前に取り外した機関の組み付けを行います。

IMG_6164防音断熱シートの施工もご依頼いただいております、

IMG_6179まずはルーフへ

IMG_6180そしてフロアにも

 

BNR34 162号車 4

2024/02/28

BNR34 162号車ですが、

IMG_6013裏返して

IMG_6019まずは洗浄します、

IMG_6020オイルやグリス、さらにシャーシブラックでしょうか、それ以外にも防錆剤を部分的に塗ってありますが、これらの防錆剤の上にシール材や塗装を行っても剥がれやすいですし、それよりも基本的には錆が出てきてから防錆剤を塗られている場合がほとんどです。

つまりそれら防錆剤の下に錆があると言う事になりますので、その錆を取り除く必要があります。

IMG_6044洗浄完了です。

IMG_6046様々なもの散布されていますので、洗浄も洗車のように洗剤で洗うだけでは取り除けません。溶剤や道具を駆使して材料に適した除去方法でそれら散布物を除去します。

IMG_6015それらの下から錆が出てきます。

IMG_6014こういった錆を出来る限り取り除きます。

IMG_6061錆の除去も先ほどの付着物同様、その範囲や深さ、場所に応じて道具を選定します。

IMG_6062今回はパネルに穴が空かない程度の錆、腐食で良かったです。

IMG_6084大まかな錆が取り除ければブース内にて錆除去の仕上げ作業に入ります。

 

錆を取り除いて地肌が露出した箇所にはその範囲と形状により溶剤とプライマーを使い分けて外気を遮断します。

パネルの隙間などはその奥に錆が発生していると思われますが、その錆を取り除くためにパネルを切断するかは錆の程度により判断します。

今回は切断は無しです。

車両を回転させながらそう言ったパネルの隙間に溶剤を流し込みます。重力の問題で車両を回転させないと内部には浸透しませんので、回転させることが重要です。

IMG_4646次にシーリングと2液製ウレタンコートを行います、

IMG_4650そしてボディ色塗装です。

IMG_6088今回はオーナー様の要望でソリッドブラックです、何か真っ黒もすごい迫力です。

 

BNR34 162号車 3

2024/02/22

BNR34 162号車は、計測も終わりましたので、ストラットタワーの分解に入ります、

IMG_5769まずは

IMG_5782フードリッジパネルから、

IMG_5784次は、右側を

IMG_5833外します、

IMG_5841内部には、

IMG_5843排水路の目詰まりや錆が。

 

IMG_5892酷い錆はありませんが、穴が空く程度の腐食は発生していました。

IMG_5890分解していくと錆、腐食が見えてきます。

IMG_5901腐食による欠損箇所を復元していきます。

IMG_5931ストラットタワーを取り外し錆び処理も完了です。

IMG_5941弊社オリジナルのストラットタワーを装着していきます。

IMG_5982仮止めしてから位置だしを行います。

IMG_5983カウルトップブレースもオリジナル品へ交換します。

IMG_5994溶接までの位置決め固定には数時間要しますが、画像的には到着完了です。

IMG_6005次は回転させて下回りの処理を始めます、お隣の車両もストラットタワー交換です。

 

 

BNR34 162号車 2

2024/02/15

BNR34  162号車は、

IMG_5767分解が終わったので、ストラットタワー交換の準備に入ります、

IMG_4541現在の骨格の状態を三次元計測します、

IMG_4543取り外す前のストラットタワーの位置を計測します。

 

IMG_5856メインフレーム左右及びストラットタワーの位置が基準値内であることを確認しました、ここから分解開始です。

BNR32 161号車 3

2024/02/15

BNR32 161号車は、

IMG_5808左側の分解に入ります。

IMG_5809ここまで腐食が進むと、

 

IMG_5810外板だけでなく中のパネルも腐食が進んでいると思います。

IMG_5812リアクォーターを外しました、

IMG_5813インナーパネルもホイールアーチが錆びています。

IMG_5814サイドステップもジャッキアップポイントまで錆が進んでいます、

IMG_5817さらに分解を進めます、

IMG_5819腐食で貫通していますので、

IMG_5822重なる全てのパネルを外しました、

IMG_5821ここから再生作業に入ります。

BNR34 162号車 1

2024/02/08

BNR34 162号車は、ストラットタワー交換から下回り防錆処理、ボディ全塗装とボディリフレッシュの作業依頼を頂きました、

IMG_5629まずはいつも通り分解から、

IMG_5634ストラット部には左右とも錆による膨らみが確認出来ます、

IMG_5767分解完了です、各部のチェックを進めていきます。

BNR32 161号車 2

2024/02/07

BNR32 161号車は、ジグ上のセットして作業を進めていきます、

IMG_5613

このジグはBNR32専用品ですので、これにすべての箇所が合うと言う事はボディ寸法が正確であると言う事です。

IMG_5712この車両に関しては左フロントのメインフレームと

IMG_5713ストラットタワー部が基準より高いです、確認すると左メインフレームに修正機跡があり過去に修復しているようですが、前後、左右方向は修正できていましたが、上下方向の修正が完了していない状態でした、という事はメインフレームに今なお変形している個所があるはずですので調べていきます、

IMG_5710塗装を剥がすと発見できました、

IMG_5711

画像では分かりにくいですが、メインフレームに歪があり、また錆で穴が空いています。どうやら以前の修正時にガスか何かで熱してフレームを引き出そうとしたようで焼けている部分の防錆処理があまく錆になっていました。

まずはフレームの再修正です、

IMG_5756下方向にフレームを修正してジグとフレームが密着しました、さらにボルトが入っていますので、これで上下、前後、左右の三次元で位置が適正であるという証明が出来ました。

IMG_5615全てのフレームの位置が問題無いことを確認してようやく錆の修理に入ります。今回は再修正箇所がフロントで錆び修理の主な個所がリア周りになりますが、リアのフレームにもし異常があった場合、それを知らずにリアクォーターを交換してしまうと、変形したフレームに対してリアクォーターパネルを取り付けしてしまう事になります。

その後リアのフレームの異常に気付き修正した場合、状況によってはクォーターパネルを変形させてしまう可能性があります。

ただジグに車両を設置することは、ほぼドンガラまで分解する必要があるので外装だけの修理に比べてはるかに費用は高額になってしまいます。

IMG_5707サイドステップも腐食が進んでいます、

IMG_5732今回はクォーターパネルを交換しますので、取り外します。

IMG_5738サイドステップ後部は更に内部まで腐食しています、

IMG_5740サイドステップも外します。

 

 

 

CERAKOTE

2024/02/02

以前より試験的に導入していたCERAKOTE(セラコート)ですが、素晴らしい性能を秘めているようですが、その分シビアな面もあるようで我流で施工していましたが、キッチリと勉強した方が良さそうだなと思い、トレーニングを受けるためにアメリカへ行ってきました、

IMG_5642国内線乗り換えの為にまずはサンフランシスコへ、

IMG_5645現地メッドフォードへ到着、夜着なのでこの日はそのままホテルへ、

IMG_5661翌日セラコート本社へ、

IMG_5652耐熱、防錆など驚異的な性能を誇りながらこのカラーバリエーションが凄いです。

IMG_5655朝8時から早速レッスン開始、

IMG_5657授業は当然全て英語なので、今回は通訳にBBLメンバーにも来て頂きました。

IMG_5654パーツ塗装用ブースと下地処理用のサンドブラスト設備です。

IMG_5672セラコートは米軍で使用されている、いわゆるミリタリースペックです。

IMG_5670その為こちらでのニーズは銃火器が一般的です、授業の教材も実銃のパーツばかり

IMG_5669膜厚やセラコート特有の性質を教えてもらいながら塗装の練習をさせて頂きました。

IMG_5676RB26のノーマルピストンを持ち込み、授業で塗装させて頂きます、

IMG_5680トップはピストン専用のピストンコート、断熱効果で燃焼効率を上げ、カーボンの堆積も防ぎます、側面は耐熱潤滑セラコートを使用します。

2日間みっちり授業を受けて帰りました。

IMG_5678世界中からセラコートの授業を受けに来られている方々が多く、この日もインドネシア、コロンビア、ニュージーランドの方たちと昼食でした。

IMG_5675後は最近アメリカでのお気に入りのタコス

IMG_5690そしてもちろんハンバーガーも、