BNR32 161号車 8

2024/04/04

BNR32 161号車は、板金を進めながら塗装の下処理も進めています。

IMG_6776あちこちに塗装の剥離がはじまっています、この症状は白色の車両に多いです、現在問題無いように見える塗装面も実は剥離寸前なんてことも十分に考えられます、そのような塗装の上に如何に見た目を綺麗に塗装を重ねても下地から剥がれてしまっては意味がないので、そのような劣化した塗装は剥がしてしまいます。

IMG_6850剥離完了です、

IMG_6831フロントフェンダーも剥離しました。

本来金属面を空気中に露出されることは良くありません、錆び腐食やその以外にも塗装トラブルの原因を作ってしまう可能性があります、しかし塗装にも寿命があり紫外線や度重なる研磨、それ以上に単純に数十年の経年劣化で上面塗装だけでなく下地塗装にまでダメージが及んでいる場合は、やり直すしか方法はありません。

特に再塗装されている車両はどのような工程で再塗装されているかに分かりませんので、その上にさらに塗装を行う事はリスクを伴います。

ある程度年数が経過していたり、劣化が進んでいる塗装は剥離するのがベストかと思いますが、単純に剥離工程が増えるだけでなく、下地処理の工程も増える為、費用は大幅に増加します。

さらに過去に凹みや板金されているパネルはパテも使用されています、こちらの車両もフロントフェンダーには大小合わせて10個近いエクボや凹みがありましたが、それらは塗装剥離前にデントリペアで修理しています。

凹んだままの箇所はそのままデントリペア可能ですが、すでにパテ埋めされている個所は一度パテを取り除いてデントリペアの為(艶を出して光を反射させ凹みを見やすくする)に仮塗装を行い、その上で凹みを修理して、再度塗装剥離を行います。

そうすれば、次はパテを使わず塗装が行なえます。

旧塗装に足付けをしてそのまま塗装するのも、塗装ですし、このように旧塗装やパテを取り除き板金処理後、下地塗装から仕上げていくのも塗装です。

どこまで求めるかで方法や費用は大きく異なります。