BNR34 139号車 

2021/12/12

BNR34 139号車は不慮の事故による損傷の修理です、どんなに気を付けて乗っていても走行する以上どの車両にも起こりうる事故ですが、部品の生産廃止により年々修理が困難になってきています、しかし修理できなければ廃車になってしまいます。

私自身も免許取りたての頃に今でも苦い思い出ですが事故を起こし一台廃車にしてしまいました、幸いにも単独事故でまだよかったのですが、事故での車との別れは唐突で悲しいものです。

139号車はオーナー様より数カ月前に事故を起こしてしまったが、パーツが入手できず修理できない状態であるとの連絡を受け、直接オーナー様にお会いして何としてもこの車両を修理してもう一度乗りたいとの熱い気持ちが伝わり当社で修理させて頂くことになりました。

当社ではある程度のパーツはストックしておりますし、また同じ車両ばかりを修理してきた経験もありますので損傷部位の再現も可能かと思います。

P1350130正面からの入力で、右メインフレームが後退していました、

IMG_4265まずはエンジン、ミッション等を車両から取り外し修理を行います、今回はフロント側の事故ですが、せっかくボディの修理を行いますので車両全体の寸法確認の為にもジグ式フレーム修正機を使用して修正を行います。(ジグ式フレーム修正機について詳しくは、以前のブログをご覧ください。)

IMG_4268リア側をBNR34専用ジグに固定します、ボディ骨格に問題がある場合指定の場所に固定出来ない為、ジグへ車両を固定出来た個所=メーカー指定寸法どおりであると分かります。

IMG_4270フロント側はダメージでずれている部分は固定できませんので、

IMG_4271フレームを引き出して修正していきます、

IMG_4284メインフレームが後ろに押されているという事は、そこにつながる左右のパネルもつられて変形しますので、左右方向からも引き出します。

IMG_4296この時寸法に問題のない箇所が修正箇所につられて動かないようにジグに固定しています。

IMG_4294フレームの修正が出来れば新品のコアサポートパネルを取り付けて行きます、

IMG_4307溶接が終われば修正は完了です。

ジグ上に車両が固定できているという事はボディ寸法が適正である証です、メーカーの車両製造時の組み立てラインと同じ考え方です。