BNR32 055号車 「塗装剥離と電着塗装」 10

2016/02/28

055号車ですが、いよいよウェットブラストによる総剥離に入ります。

IMG_2787前回ガレージ内で施工し、後片付けが大変でしたので、今回は時期も湿気が少なく、昨日今日と天候も良かったので屋外で行いました。

ドライのブラストと違い、ウェットですので、粉塵が舞うことはありませんので、屋外でも可能です。

IMG_2799まずはエンジンルームから

IMG_2802どんどん剥いでいきます。

IMG_2800室内に取り掛かります。

IMG_2798このようなヒンジ部のサビも

IMG_2835サビのみキレイに取り除けます。

 

サビ取りに関してウェットブラストの優位性は鉄のパネルがサビによって組織的にもろくなっている部分のみを取り除けることです。

 

表面が茶色くなっているだけのサビなら、溶剤やブラシなど場所にもよりますが比較的簡単に取り除けます、ただサビというのは、植物の根のように鉄の組織を侵食していきますので、表面がキレイになっても、進行具合によっては内部までサビが進んでいる可能性があります。

 

そんな部分を置いておくと次のサビとなりますので、これを出来る限り取り除けるかどうかで、今後の耐久性が変わると思います。

 

また厄介なのは、純正のアンダーコートやシール、塗装の下でサビが進行している箇所もあります、そんな箇所は表からはサビを確認できず、見落としがちです。

気づくときは穴があいた時です。

 

ウェットブラストで部分的にでも剥離することにより、こういった見落としがちな内部進行形のサビも取り除ける場合が多いです。

IMG_2822055号車ですが下回りもほぼ剥離完了しました。

これ以上は手作業で処理します。

剥離すると・・・・

IMG_2826表からはほとんど見えていなかったサビの部分が組織的にもろくなってしまっている部分のみ除去できます。

パネル関係の生産廃止がどんどん進んでいますので、従来の新品パネルに交換が難しくなってきました、そこでその部分を切り取り、新規に制作して復元するわけですが、従来のサビ取りですと、サビでもろくなっている部分だけを取り除くのが難しく、結果として大きく切り取らざるをえません。

 

IMG_2831その分作り込むパネルも大きくなり、コストも時間もかかります、また作れる範囲である場合はいいですがあまりに広範囲ですと復元すら難しくなります。

 

当店では出来る限り小さい範囲でありながら、出来る限りサビとサビによりもろくなった部分を取り除くのにウェットブラストが、今のところ最適だと思います。

 

*今のところとは、この先や、現在も私が知らないだけで、もっといい機材、方法があるかもしれません、その為、日々探求しております、その中で最適と思えるものが見つかれば、それはGT-Rにとっても最適となると考えております。

 

 

ウェットブラストについてや、サビからの復活などぜひご相談ください。

 

ガレージヨシダ

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