「塗装剥離と電着塗装」 BNR32 046号車 6
2015/11/06046号車の下回りの作業を進めていきます。
逆さまや、様々な角度に車体を回せるからこそ、入れていけます。
シール材を入れた状態です。なんでもかんでも塞げばいいという訳ではないと思います。どこかから水が入った場合抜けるところがないと、水が溜まりサビの原因になります。
また通気も必要です、完全に塞いだとしても湿気がたまりまたサビの原因になります。
ですので、塞いだ方がいいところは塞いで、通気など抜けている方がいいところは抜いてシーリングします。
この判断は私個人の判断ですが、この車種ばかり今まで見てきた経験が判断材料になります。作業させていただく車両だけでなく、中古車の仕入れも私が行っておりますので、下回りを見てきたGT-Rの台数は想像も出来ません。
そういった車両でサビの発生している車両は、ほぼ同じ箇所が錆びています。最初はそういったポイントがわからなかったので、時間をかけて車両の下回りを見ていましたが、最近ではポイントを絞り、
ここが錆びていれば、あそこも錆びているといったそうに、サビ具合の見分けが非常に早くなりました。
そんなポイントは溶剤、シール材等で入念に塞ぎ、処理しておきます。
このあたりの対策はライン生産、量産品にできないどころか、生産から数十年、実際に走行してきた車両を見たり、バラシたりしたからこそ、対策できる部分だと思います。
錆びたからこそ、錆を修理してきたからこそ、対策できます。
シーリングが終わるとその上から2液製ウレタンコーティングを吹き付けます。半分施工完了です。
以前からチッピング塗装を行っておりますが、それの高級、高性能製品です。
錆びやすいところや、錆びたら厄介なところを重点的に下回り全体に施工します。
適当な吹きつけなので、塗られていない部分が多くあり、しかもつなぎ目や、スミが塗られていません。サビの発生してきている車両は、当然この塗られていない部分から錆びています。
手作業で時間、コストも量産品よりかけれる部分なので、全体にくまなく塗装
柔軟性があり、厚みもあるので、遮音性能もあります。また密着力も強くボディを保護します。
電着塗装→2液製プラサフ→2液製ウレタンコート(隙間はシール材)→内部にノックスドールと何重にもボディを守ります。
ボンネット、ルーフなどボディ外装はフッ素系塗料や、傷が付きにくい塗装、その上にガラスコーティングなど、色々な方法で保護しています、見た目の綺麗さも非常に大事です。
ですが、同じくらいかそれ以上に下回りが大事です、錆びて朽ちてくれば乗ることすらできなくなってしまいます。
下回り保護は、弱点のみの部分施工など、ひっくり返さなくても施工できるメニューもありますので、ぜひご相談ください。
ガレージヨシダ
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