「塗装剥離と電着塗装」 BNR32 046号車 6

2015/11/06

046号車の下回りの作業を進めていきます。

IMG_1356フロントのタイヤハウスも入念にシール材を入れていきます。

逆さまや、様々な角度に車体を回せるからこそ、入れていけます。

IMG_1359シール材を入れた状態です。なんでもかんでも塞げばいいという訳ではないと思います。どこかから水が入った場合抜けるところがないと、水が溜まりサビの原因になります。

また通気も必要です、完全に塞いだとしても湿気がたまりまたサビの原因になります。

 

ですので、塞いだ方がいいところは塞いで、通気など抜けている方がいいところは抜いてシーリングします。

この判断は私個人の判断ですが、この車種ばかり今まで見てきた経験が判断材料になります。作業させていただく車両だけでなく、中古車の仕入れも私が行っておりますので、下回りを見てきたGT-Rの台数は想像も出来ません。

そういった車両でサビの発生している車両は、ほぼ同じ箇所が錆びています。最初はそういったポイントがわからなかったので、時間をかけて車両の下回りを見ていましたが、最近ではポイントを絞り、

ここが錆びていれば、あそこも錆びているといったそうに、サビ具合の見分けが非常に早くなりました。

 

そんなポイントは溶剤、シール材等で入念に塞ぎ、処理しておきます。

このあたりの対策はライン生産、量産品にできないどころか、生産から数十年、実際に走行してきた車両を見たり、バラシたりしたからこそ、対策できる部分だと思います。

錆びたからこそ、錆を修理してきたからこそ、対策できます。

IMG_1379リアフェンダーの裾や、パネルの隙間もきっちり入れます。

IMG_1364シーリングが終わるとその上から2液製ウレタンコーティングを吹き付けます。半分施工完了です。

以前からチッピング塗装を行っておりますが、それの高級、高性能製品です。

IMG_1372錆びやすいところや、錆びたら厄介なところを重点的に下回り全体に施工します。

2711061新車時施工のアンダーコートです。

2711062適当な吹きつけなので、塗られていない部分が多くあり、しかもつなぎ目や、スミが塗られていません。サビの発生してきている車両は、当然この塗られていない部分から錆びています。

IMG_1388手作業で時間、コストも量産品よりかけれる部分なので、全体にくまなく塗装

IMG_1418柔軟性があり、厚みもあるので、遮音性能もあります。また密着力も強くボディを保護します。

 

電着塗装→2液製プラサフ→2液製ウレタンコート(隙間はシール材)→内部にノックスドールと何重にもボディを守ります。

ボンネット、ルーフなどボディ外装はフッ素系塗料や、傷が付きにくい塗装、その上にガラスコーティングなど、色々な方法で保護しています、見た目の綺麗さも非常に大事です。

ですが、同じくらいかそれ以上に下回りが大事です、錆びて朽ちてくれば乗ることすらできなくなってしまいます。

 

下回り保護は、弱点のみの部分施工など、ひっくり返さなくても施工できるメニューもありますので、ぜひご相談ください。

 

ガレージヨシダ

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