KPGC10 GT-R 復活へ 037号車 ハコスカ
2015/02/1337号車はなんと、なんと!!第1世代GT-R KPGC10 が入庫です!!
訳あって30年以上、倉庫に眠っていた車両をお譲り頂きました!!
年式から考えると尋常じゃないほど綺麗です、もちろん30年以上保管状態でしたので、レストア車両ではありません、修復歴なし、実走行です!!
RB26もいいですが、S20もかっこいいエンジンですね~。
中身が心配ですので早速開けていきます。
社外パーツはいろいろなところから出ているようですが、純正部品は無いようですので、ドキドキしながらバラしていますが、
すごいエンジンだとは聞いていましたが、認識が間違えていました、当時すごいエンジンだと思っていたのです。
RB26も26年も前に発売されたエンジンなのに、少し手を入れてあげるだけで、素晴らしい性能を発揮します、現行のエンジンにも引けと取らないと思います。
ですので、自分の年齢より古いエンジンを今見てみると古い設計、作りなのかと思ってましたが・・・。
各部の設計などはRB26以上です。
例えばヘッドボルトですが、S20は、1シリンダーあたり6本のヘッドボルトを使っています。
こちらはRB26です、1シリンダーあたり4本です。当然締め付け力が6本の方が均一で強いでしょう。
それ以外にもクランクシャフトを固定するのに、通常のボルト以外に、シリンダーブロックサイドからもボルトで固定しています。
またRB26では、対策ポイントになっているクランクシャフトのキー溝もノーマルで一本化されています、
RB26のノーマルです、キーが小さく二つに分かれているので、カジったり色々とトラブルが起こりやすいのを
これがS20では、ノーマルからです。
製造年代が逆ならわかるのですが、RB26で対策したい、クランクの振れや、キー、まだまだ他にも冷却水の通路もエンジンの外側に別経路であり、各気筒のバランスがRBよりいいと思われます。
カムシャフトにもメタルがあったり、クランクメタルはオイル溝が両方にあり、ノーマルからRB26で言うところのニスモメタルと同様形状です、ほんとにびっくりました。
さすが、レーシングエンジンベースですね。
もちろんヘッドのクラックなどS20特有のウィークポイントもありますが、今回この車両、エンジンの復活にあたり、驚かされることが非常に多いです。
こんなに前の時代に、こんなに素晴らしいエンジンがあったとは・・・。
温故知新とは、このことでしょう。
S20、このエンジンもまた、全然現役の性能を秘めたエンジンですね。
またこの車両と出会えてますます、スカイライン、そしてGT-Rが好きになりました。早く復活させて、30数年ぶりに、走らせてあげたいです。
✽KPGC10この車両の着手に当たり、ご教授頂いた方々、また関係者の皆様、まだまだ作業は始まったばかりですので、完成までさらにご迷惑をお掛けするかと思いますが、今後共よろしくお願いします。