リアメンバーリフレッシュ

2025/07/01

シャーシリフレッシュ作業でもちろんリアメンバーブッシュも交換しますが、メンバーやアーム類も錆が目立つ車両が多くあります、それらの車両に対してシャーシブラックやそれに準じた吹き付け塗装でもいいのですが、ワンランク上の塗装を行います。

 

塗装としてのランクが上なのではなく、用途に応じて塗装も使い分ける事でより効果を発揮します。

光沢、艶など美観なのか、錆やUVへの耐久性等です。

当社で下回りのパーツやエンジン周辺パーツによく使用するのがパウダーコートやセラコートです。ここではパウダーコートについてごく簡単に紹介させていただきます。

 

その名の通りパウダー(粉体)を電気的に対象物に吸着させてその後高温でパウダーが溶けるまで熱して硬化させる塗装方法になります。

利点としてはパウダーが曲面や隙間に入り込むので複雑な形状にも対応でき、また電気負荷で吸着するので膜厚が均一に施工しやすいです。

そして塗膜が硬化後もある程度の柔軟性を持っていますので、密着性もいいです。

純正からサスペンションのスプリングやスタビライザーなどはパウダーコートのものが多いです。

 

また溶剤を使用しないことで、耐溶剤性が高く、ブレーキフルードやパーツクリーナー、オイルなどにも通常塗装に比べて耐久性が高いです。

その為飛び石などの飛来物や、高温、各種溶剤にさらされる可能性などを考えると足回りやボディ下部の部品への塗装には最適だと思っております。

IMG_2860ブッシュを抜き取ったリアメンバーをまずは錆や旧塗装をブラストで落とします。

IMG_2864剥離完了です。

IMG_2869パウダーを吸着させた状態です、また焼き付けていないので、これから約190℃で焼き付けます。

IMG_2888あとはブッシュを圧入して完成です。