シャーシリフレッシュとパウダーコート

2024/08/28

「シャーシリフレッシュ」と呼んでいますが、ブッシュやベアリングが主な交換部品ですので、正しくはサスペンションリフレッシュなのでは?と思わなくもないのですが、シャーシリフレッシュの方が通称として通じやすいのでそのまま言っております。

 

この作業とよく同時に施工依頼頂くのがパウダーコートです。

シャーシブラック塗装でもいいのですが、溶剤や熱、飛び石など過酷な環境下にある足回りには、溶剤(シンナー等)を使用しないことで耐溶剤特性が高く、また塗膜に柔軟性がある為飛び石等にも強く、約200度の高温で焼き付けすることで耐熱性も高いパウダーコートがオススメです。

IMG_5958サスペンションアーム以外に燃料タンクの固定バンドやけん引フック、前後メンバーなどまでパウダーコートを施工した状態です。(画像はBCNR33です。)

基本的には一点づつから施工可能です、BBLコンプリートでは、

IMG_5964合計150点ものパーツをパウダーコートしています。

 

次にシャーシリフレッシュですが、一例をご紹介します。

ゴム製品のブッシュはもちろん交換ですが各ベアリングも摩耗しています、

IMG_9718サードリンクの整備書では非分解のキングピンですが、

IMG_9720可動部にはグリスが入っておりベアリングになっています、非分解=メンテナンス不要・・・何年程度の使用期間を想定してのことでしょうか、10年10万キロ程度ではシビアコンディションではない限りトラブルはないのかと思いますが、町乗りでも20年、30年も経過すればまずグリスがダメになっているのではと思います。

IMG_9729ベアリングを抜き取り、旧塗装と錆はブラストで剥がして、

IMG_9732パウダーを電気の力で吸着させて約200度の高温で焼き付けます。

IMG_9735そこに各ブッシュやベアリングを組み付けます。

IMG_5971圧入完了です。

IMG_5967

まだここに駆動系もリフレッシュが必要になります、デフ、ドライブシャフト、プロペラシャフト等・・。

フルレストアと言葉にするのは簡単ですが、途方もない点数の作業が必要になりますね、

今回はシャーシリフレッシュとパウダーコートに付いてご紹介させて頂きました。