BNR32 161号車 2
2024/02/07BNR32 161号車は、ジグ上のセットして作業を進めていきます、
このジグはBNR32専用品ですので、これにすべての箇所が合うと言う事はボディ寸法が正確であると言う事です。
ストラットタワー部が基準より高いです、確認すると左メインフレームに修正機跡があり過去に修復しているようですが、前後、左右方向は修正できていましたが、上下方向の修正が完了していない状態でした、という事はメインフレームに今なお変形している個所があるはずですので調べていきます、
画像では分かりにくいですが、メインフレームに歪があり、また錆で穴が空いています。どうやら以前の修正時にガスか何かで熱してフレームを引き出そうとしたようで焼けている部分の防錆処理があまく錆になっていました。
まずはフレームの再修正です、
下方向にフレームを修正してジグとフレームが密着しました、さらにボルトが入っていますので、これで上下、前後、左右の三次元で位置が適正であるという証明が出来ました。
全てのフレームの位置が問題無いことを確認してようやく錆の修理に入ります。今回は再修正箇所がフロントで錆び修理の主な個所がリア周りになりますが、リアのフレームにもし異常があった場合、それを知らずにリアクォーターを交換してしまうと、変形したフレームに対してリアクォーターパネルを取り付けしてしまう事になります。
その後リアのフレームの異常に気付き修正した場合、状況によってはクォーターパネルを変形させてしまう可能性があります。
ただジグに車両を設置することは、ほぼドンガラまで分解する必要があるので外装だけの修理に比べてはるかに費用は高額になってしまいます。