再、再塗装。

2023/11/20

 

 

 

多くの塗装依頼を頂いておりますが、好みのカラーに変更したいとの要望も多いですが、一番多いのは何と言っても経年劣化で塗装がダメになったのを再塗装させていただく事です。

 

新車時から一度も塗装をやり直さず、初めての再塗装であれば特定の場合を除き旧塗装は大きな問題にはならないのですが、車齢が数十年にもなると過去に事故やその他の損傷により再塗装をしている車両が多くなってきます。

 

 

そういった過去の塗装時に下処理不良や硬化剤の比率不良など、一見綺麗にそうに見えても塗装面に問題を抱えている車両があります。

先程特定の場合と言いましたが、新車時の塗装であっても紫外線によるダメージと経年劣化、その他の先天的な要因によって塗装の密着が非常に弱く高圧洗浄機の圧力やエアブローで剥がれてしまう事案も少なからず発生してきています。

 

これらの塗装不良を下地にその上に再塗装を行っても、密着不良であったり、塗装のチヂミや変色などトラブルが起きます。

このような場合は旧塗装を完全に剥離するのが一番の対策となります。

これらは見ただけで分かる物もありますが、その上に塗装をしてみて初めて分かる物もあります。

 

その為、塗装クオリティアップの為には理想的には旧塗装は一律全剥離がいいかも知れませんが、全剥離はそれはそれで地金を空気中にさらすリスクもあり、手間もかかり費用も大きくなりますので、一概に何がベストとは言いにくいです。

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こちらのボンネットと

IMG_4790トランクですが、過去に再塗装されていたのですが、その際の硬化剤の混合比不良と思われる塗膜の障害があります。

実は当社にて旧塗装の上に下地塗装を行いその上に上塗り塗装を行いましたが、その塗装後、旧塗装の影響による塗膜不良が発覚しました。

その為旧塗装から剥離します。

IMG_4792剥離の方法も様々ですが、今回は溶剤にて剥離ます。

IMG_4804トランクもボンネットも剥離完了です。下地からやり直します。

 

旧塗装の下にパテが多い場合はウェットブラストで剥離します。

 

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こちらは以前剥離した車両の例です。

 

車両が古くなればなるほど剥離しなければならない確率は上がってきます。