カウルトップブレース試験結果

2023/07/17

オリジナルで製作しているパネルパーツですが、形状の正確さだけでなく、強度的に純正を上回る素材を使用し製作しておりますが、それを証明するために第三者機関にて検査して頂きました、

IMG_2770破断試験にて強度検証して頂きました、当社使用素材を試験規格に合わせてカットし試験機で破断試験を行いました。

IMG_2769BCNR33のカウルトップブレースですが、純正品の新品在庫をこちらも試験規格に合わせてカットします、すでに生産廃止でかなり貴重な素材ですが、試験の為には仕方ありません。

画像は既に破断試験後の為に破断しています。

ガレージヨシダ様向け試験結果_page-0001

 

検査結果は予想どおり純正素材を強度的に上回っておりました。

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形状やバランスもありますので、単純に強度が高ければいいという物ではありませんが、それ以上に問題なのは新規パネルを製作するうえで、弱い素材(=柔らかい素材)の方が、金型も作りやすく、プレスの荷重も少なくて済む為、素材次第では安価で簡単に作れるようになるという事です。

 

見た目の形状だけでいいのであればそれでもいいかもしれませんが、骨格など走行上の強度に係る部分はそういう訳にもいきません、コストはかかりますが最低でも純正同等、可能なら純正を上回る強度の素材で製作しようと思います。

 

骨格に使用されているようなある程度の厚みのあるパネルは、複雑な形状の箇所は純正より弱い素材でも使用しない限り手作業(ハンマリング等)では形状を思ったように変えることは不可能でした、その為切ったりあぶったりして対応していましたが、強度的不安が付きまといます。

外装などのそんなに応力のかからない部分ならいいですが、基本骨格は強度が重要です、特にGT-Rのようにパワーの出せるエンジンに、4輪駆動の車体となると、ボディ骨格の強度は相当重要だと思います。

ストラットタワー、カウルトップブレースに続き今後もこのような考えの元、美観と性能を取り戻せるようなパーツ製造と作業を続けたいと思います。