BNR34 埼玉県 N様 144号車 7

2022/08/20

BNR34 埼玉県 N様 144号車ですが、ルーフに問題がありました、広範囲にパテが入っており室内を分解すると、

IMG_7157ルーフに2カ所大きな凹みがあり、どうやら雹害ではなく、何か落下物があったような形跡です、パテで綺麗に成形されており外からは、ぱっと見分からない感じですが、パテの量(厚み)が多く今後の塗装にいい影響を与えませんので、この全塗装のタイミングで修理することになりました。

しかしルーフは鉄板が薄く広範囲な面の為板金が難しく、通常大きな凹みになるとルーフ交換修理になりますが、今回はルーフ交換せずに修理します。

IMG_7270まずはルーフの塗装をパテを剥がしますが、

IMG_7278パテの量が多い為、通常の機械では剥離中の熱でルーフを歪めてしまう恐れがある為、熱をルーフに与えないウェットブラストで塗装とパテを剥離ます。

IMG_7411剥離後の凹みです。このままでは艶が無く凹み、歪を確認するのが難しいので、

IMG_7449仮に塗装して艶を与えます。

IMG_7530デントリペアにて凹みを修正完了、これでほぼパテ無しで塗装出来ます。

 

通常デントリペアは凹んだままの状態でないと修理出来ません、パテを盛られて修理されている場合は修理出来ませんので、手間はかかりますが、一度パテと塗装を剥離して、修正の為に一旦仮塗装、そして凹みを修理してから再度仮塗装を剥離して、下地から塗装をやり直して行きます。

 

古い車両の場合、過去の板金塗装歴等が不明ですので、理想的には一度塗装を全剥離して、パテも剥離、そしてメタル状態で板金を終わらせてからの塗装が理想ですが、その場合塗装も下地の電着塗装からがいいですし、下処理完了までにかかる時間が凄いことになります、イコール下地処理完了までの費用が相当かかることになります。