BNR34 沖縄県 Y様 135号車 13

2021/07/23

BNR34 沖縄県 Y様 135号車は、

IMG_2082サードリンク、キングピンに異常があったので修理ます、通常キングピンは、

IMG_2103メーカー指示書にもメンテナンスフリー??で非分解とのことですが、何年、何キロの想定なのでしょうか?確かに10万キロくらいで問題の出ている車両は見たことないどころか、事故でもしない限り異常が出ることは稀ですが、ベアリングをグリスで潤滑している以上、いずれ問題が出ます、以前に異常があったのは過走行ではなく、走行が極端に少ない(1万キロ以内)車両でした、全く動かず何年も(10年以上)放置すればグリスもベアリングも劣化が進みます、適度に動かすことで潤滑されます。

IMG_2084せっかく交換するなら他のパーツ同様、サードリンクもパウダーコートします。

IMG_2085係る部品一式交換します、

IMG_2086このようなベアリングがキングピンの上下に入ります、

IMG_2088圧入完了、確かにハブベアリングはタイヤと同じだけ回転しますが、キングピンはステアリングを切った分だけしか回転しないので、消耗度合いは段違いですね、それでも20年も経過すると異常が出る物が増えてきました。

IMG_2091キングピンを組み付けて完成ですが、今回の場合はベアリングの異常だけでしたが、過去にホイルをぶつけたりしている可能性もある場合は、サードリンクの歪みも確認しないとアライメントが正確に取れない場合があります、ただしこのようなアームやナックルなどは余程の変形でない限りは目視では分かりませんし、メジャーなどで2点間を測っても微妙な歪み、ヒネリは計測出来ないのですので、

IMG_2102ボディを計測している三次元計測機で計測することで、微妙な歪みの有無も判断できます。年々純正部品の価格は高騰し、高いだけならまだいいですが、生産廃止になると新品に交換できませんので、中古品を使う事になりますが、どのような車両から外されたかわかならい足回りのパーツを再利用するのは、リスクを伴いますので、このような計測が今後重要になりそうです。