BNR34車両対比、錆発生事例と対策、BNR34 京都府 K様 128号車 

2020/10/06

BNR34 京都府 K様 128号車は下回り防錆処理とシャーシリフレッシュ、ボディ全塗装をご依頼いただきました、いつもどおりまずは分解です。

この128号車と127号車を比較して錆の発生原因と経過を観察します。

 

IMG_4645分解を進めていきます、

IMG_4653エンジンは下から抜きます、

IMG_9101下回り全パーツの取り外しが完了です、(リアサスはリフトから下ろして取り外します)

IMG_4685純正のアンダーコートが塗装されていない部分には点錆が発生し始めています、

341BNR32、BCNR33よりもBNR34はアンダーコートの塗装範囲が少なくなっています、BNR32に比べると半分程度です、

IMG_4686その他の部分も、

IMG_4688あちこち錆が始まっています、

 

 

342どのBNR34もこの部分には新車時からはシール材が塗られていませんので、リアタイヤで巻き上げる水などで水分が進入し、

IMG_4637この画像は現在作業中の127号車ですが、このように錆から腐食へと進行します、同じ車両ばかり作業していると弱い部分や、対策した方がいい箇所などよくわかります。

IMG_4692128号車はまだまだ軽症ですが、

IMG_9103それでもこの内部は、

IMG_9104腐食が始まっています、このレベルならまだまだ軽症です、

IMG_9107車両進行方向に対して開いている隙間は特に注意で、

IMG_9108128号車のこの隙間もこのまま乗り続けると、

IMG_9109

127号車のようになる可能性があります、もちろん127号車は北海道という特殊な環境下での使用でしたので通常の使用でここまで来るのは何十年もかかります、

IMG_9110それでも少しづつこのような状態に近づいていることは間違いありません、

ここに手作業でシールすることで全く錆びないわけではありません、モノコック構造のした側のパネルが重なり合っている部分にはどうしても水分が溜まりやすく、雨天未使用車であろうとも洗車時の水や空気中の湿気が溜まりこういった弱い部分は錆びやすいです、そもそも新車製造から1年、2年の車両でもパネル同士の接合面には少なからず錆はあります、問題はそれがオーナーの目につくところまで出てくるか、使用に問題を起こすレベルまで進行するかです、全く錆びない車両は存在しません。

 

その為そういった問題レベルに発展するのを防ぐ為の防錆処理です、やらないよりはやった方が格段に耐久性は上がると思います。

 

錆びる前の対策が重要ですが、錆びてからも十分修理は可能です、費用と時間が異なります。

127号車も128号車も手順や修理方法は異なりますが、両車とも綺麗に復活させます!。