BNR34 大阪府 T様 098号車 8

2018/04/18

BNR34 大阪府 T様 098号車 はシャーシリフレッシュ中です。

IMG_2050まずはきれいになったシャーシに各パーツを洗浄、塗装して組み付けていきます。

IMG_2118リアナックルはウェットブラストできれいにして、ブッシュ、ジョイントを

IMG_2119圧入して組み込み

IMG_2079リアタイロッドもブーツも新品交換

IMG_2093この車両ですが、リア周りのボルトの錆が酷く、ねじ山も錆の噛みこみでいい状態ではないので、交換します。ブラストして塗装という手段もありますが、モノがボルト、ナットだけに締め付け時に塗装が剥がれます、

それ以外のきれいにする方法では、再メッキもありますが、特殊な用法を用いないと、基本的にメッキするとボルトの強度が落ちます、足回りのアーム類に使用する重要な部分ですので、綺麗になっても強度が落ちてはダメです。

 

あとは締め付け時に剥がれないように特殊な塗装がありますが、そこまでするなら・・・・。

IMG_2091新品に変えている方が安くつきます。

IMG_2097同じ理由でスタビライザーロッドやワッシャーも新品に、

IMG_2121ブレーキのバックプレートも

IMG_2123新品に、バックプレートに限らず色々なきれいにする方法はありますが、当店では費用と耐久性、美観のバランスを考えて私が判断させていただいています。

出来る限り予算内でいい方法を選んで施工しますし、状態によりオーナー様に再度打ち合わせして、施工方法を検討します。

①まずは、最も安くつく、そのままシャーシブラックで塗装。

(錆の発生が少ない場合や、低予算でシャーシリフレッシュする場合はこの方法です。)

多少の錆止めにもありますし、一旦見た目はきれいになりますが、錆の上に塗装しても、またすぐに錆びてきます。

 

②次にブラストで錆を落として、シャーシブラックですと、錆を取らないよりましですが、ブラストされて錆もとれますが、

下地塗装も剥がれた、無垢の状態にシャーシブラックだけでは①より長持ちなだけでまた錆びます。

 

③、②の対策でブラスト後、エポキシ系錆止め塗装と行ってから、シャーシブラックを塗装します。

(通常のシャーシリフレッシュ時に当店で一番多い施工方法です。)

 

④同じくブラスト後にパウダーコートします。コストはかかりますが、耐久性、美観共に現在当店で行っている修理方法では

ベストな方法です。

 

で話は戻りますが、今回のバックプレートですとまだ新品が出ますので、②以降は新品価格を作業費用が超えてしまいますので、

新品に交換します。

もちろんこだわりの超耐久仕様や、今後生産廃止が予想され少しでもいい状態を長く保ちたい場合は新品パーツをパウダーコート

することもあります。

 

IMG_2126サイドブレーキ部品も組み込み前に古いグリスや汚れを

IMG_2133落としてから、新しい専用グリスにて組み上げます。

 

ブッシュ交換、シャーシリフレッシュと言っても、ブッシュ交換以外に、組み付けるパーツの洗浄や、塗装、各部のグリスアップや点検など、するべきことは多岐にわたります。

分業してしまうとなかなか難しいですが、板金、塗装、整備を一手に行えば、手間はかかりますが、いい物が仕上がるのではと思います。