KGC10 レストア 

2017/05/04

これより、KGC10をレストアします。

IMG_8748まずは現状から

IMG_8764各部なかなかの

IMG_8766錆具合でやる気ができます。

現在当店で施工している、電着塗装ですが、本来この年式の車両にこそ施工したいと思っています。

自動車の製造で使用される電着塗装には2種類あり、昭和40年代はアニオン電着塗装が主流で、のちにカチオン電着塗装になりました。

 

詳しい説明は省きますが、鉄に対しては、アニオン電着塗装よりカチオン電着塗装の方が、対腐食性、対薬品性に優れいるため、現在の自動車ではカチオン電着塗装が主流(鉄の車両はほぼカチオン)になっています。

塗装時、製品と塗料のどちらを陽極とするかでことなり、アルミはアニオン電着塗装が有効です。(アルミサッシなどはアニオン電着塗装が主流です。)

 

ですので、私の予想ですが(事例がないので)昭和40年代の車両のサイドステップ内や袋状の中が錆びやすいのは古いということが最大の要因ですが、アニオン電着塗装であるということもあるのでは?と思っています。

ですので、この車両をウェットブラストにて総剥離し、各腐食部分を切り貼りして現行のカチオン電着塗装で復活させれば、まさしく現在の技術で蘇るのではないかと。

 

問題は腐食部分がかなり多く、リプロ品など多くのパネルパーツが出ているハコスカと言えどかなりの板金作業が予想されます。通常の第2世代GT-Rの作業が山済みですので、ハコスカについては通常業務終了後の夜間作業で進めていこうかと思っています。

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