BNR34 074号車 1

2016/10/28

074号車ですが、乾燥しましたので、防錆処理を進めていきます。

IMG_6056純正、新車時に処理出来ていない部分を手作業で処理していきます。

10281まずは塗るべきパネルの隙間からシール材が外れていています。

10282ここなんかはシールがかなり適当ですね、ロボットによる作業でしょうが、このあたりは錆びるかどうかなので、生産上これは失敗にはならないのでしょう・・・。

(このようなシール材の塗りミス?はR32→R33→R34とひどくなっていきます。)

雨が漏れたり、それ以外にも異常がでなければ欠陥ではないとされているようですが、10年以上乗るなら、このあたりの作業がしっかりしてあるかどうかで錆は変わると思いますが・・・。

 

この様な量産品といいますか、ライン生産の特徴を見るたびに考えてしまうことがあります。よくエンジンルームや、トランク周辺、フェンダーの合わせ目などのシール材がどのような形状かなどで事故、修復歴の判断がされます、

たしかに修理の際にシール材を剥がしてしまうので、修理の有無の判断にはいいと思います。

 

その為、純正風や新車時に似せたシール材、塗装の塗り分けなど希望される方がおられますが、どうすべきか迷ってしまいます。

その趣旨でいくと先ほどのシール材などはパネルの隙間、合わせ目からワザとずらして施工しないといきませんが、車体に対してどうなのかと・・・。

 

当店の2DINキットや、BCNR33後期リップなどはあからさまに社外品に見えないように、また自然な感じに見えるようにとの思いで純正風塗装を行っております。これらは車体、車自体にはプラスもマイナスもないと思います。

 

しかしシール材や塗装などはどうなのかと・・・。

10283フロアの純正のアンダーコート、ウレタンコートですが、塗っている箇所とそうでない部分とがありますが、塗っていない箇所は比較的新しいBNR34ですら薄サビが出てきています。

全面に塗ったほうがいいでしょうけどこのあたりはコストの問題でしょうか、塗っていない箇所が多いです。

 

現在錆修理しているBNR34 066号車などは、まさしくシールされていない部分、アンダーコートが塗られていない部分から錆びています。

ですので、ボディに対しては当店では要望がない場合は純正風ではなく今後長持ちするような施工をしたいと思います。

IMG_6090入念にシール材を塗りこみます。ただし完全には密閉できませんし、密閉する方が水分も抜けずいいことはありません。

IMG_6104その上から2液性ウレタンコートを散布します。

IMG_6100硬さと柔軟性、耐久性、密着性など非常に優れたウレタンコートです。最大の難点は価格も非常に高額です。ボディ下回り全面で20袋くらい使用します。

IMG_6108弱点のストラット裏もしっかり施工しています。

IMG_6110燃料タンクの裏側や、リアメンバーの裏側もしっかりと、ここまでバラさないと施工できない部分や、今まで修理してきた車両でよく錆びている部分などは特に重点的に施工します。

(画像では省いているといいますか、手が溶剤などでひどいことになるのでなかなか撮影できないのですが、シール材、ウレタンコート散布の作業以外にも、要所には防錆溶剤を塗ったり、薄錆処理、プライマー塗装なども行っております。)