BNR32 GT-R R134 エアコンキット 

2013/04/17

昨年より計画していて、なかなか実行できなかった、BNR32用のエアコンキットやっと試作1号が完成しました。

今までBNR32のエアコンには苦戦してきました。

すべて新品、R12ガスも十分にあるのであれば、問題なく修理できますが、R12も無くなれば終わりですし、

あっても非常に高価です。

 

代替えフロンも試しましたが、BNR32のエアコンプレッサーは、高性能?な可変式という方式で
、基本的に代替えフロンは対応していません。
何度か使ってみましたが、うまく機能しませんでした。
コンプレッサーが壊れたり、代替えフロンは圧力が高いので、コンプレッサークラッチがすぐ切れたり
とトラブルが出ました。

 

次に、BNR32のエアコンシステムに、R134のガスを使用する方法ですが、これもすっきりしません。
コンデンサーが最近のエアコンとBNR32のものでは違うので、ガスのみR134を使えるようにしても、
根本的に、冷えが悪いです。
効くには効きますが、真夏の渋滞などコンデンサーの設計の古さで、R134ガスでは、圧力上昇してしまい、エアコンクラッチが切れて肝心な時にエアコンが効きません。

基本的にR12より、R134の方が圧力が高いので、BNR32の冷えの悪いコンデンサでは余計にコンプレッサクラッチが切れてエアコンがききません。

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これが、BNR32のエアコンコンデンサーです。
平成元年時点での方式は、このサーペンタインという方式でしたが、その後進化し
パラレルフローという方式になりました。
コンデンサの詳しい説明は省きますが、格段に性能が良くなっています。

エンジンを冷やすのがラジエターならエアコンのラジエターはもちろんコンデンサです。

コンデンサの性能が古いままなら当然冷えませんので、まずはコンデンサ交換です。

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今回制作した、パラレルフロー式のBNR32用コンデンサです。

熱効率も良くなり、何より、R134用ですので、R134ガスでもちろん問題ありません。
BNR32にポン付けできるよう制作してますので、リキッドタンクの圧力センサーもカプラーオンです。

 

しかも今後のメンテナンスも考えて、オリジナルで制作したのは、コンデンサーとエバポレーターのみで、後は純正部品で手に入りますので、安心です。
エアコンプレッサーはBCNR33用を流用します

パーツのみの販売も予定しています。

 

またこのコンデンサの方が空気の通過性がいいので、ラジエターの冷えにも影響します。
水温下がると思います。
コンプレッサーもR33用の方が軽量ですし、

エアコンも冷えて、R134になって今後の修理も安心、水温は下がり、計量化にもなる、
いいことだらけの予定です。

まずは、011号車に装着して試験します。

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実用テストが終われば、量産予定です。

制作車両に装着していく予定ですし、

当店での取り付けも、パーツのみ販売も可能です。

基本的に車体は無加工で取り付けできるように制作しております。社外品にも対応できるよう

サイドフロー式ラジエター、3層アルミラジエターなど干渉がないかテストしています。